自然と馬がついてくる引き馬の極意を前回ではお伝えした。今回は初心者にありがちな、引っ張っても動かない場合にどうするのか? その解決法のひとつをご紹介したい。馬の心理学では、フェーズ4(フォー)というしつけの際の手の使い方がある。ワン、ツー、スリー、フォーの4段階で徐々に力を強めて引いてゆく。4(フォー)の強いプレッシャーで前へ進んだら、1(ワン)に戻す。最終的には1の時の軽い力で進むようにさせよう。小さなアクションで、馬が動いてくれるようにもっていけるほうがよいからだ。では、なぜ4なのか? 行動学の経験値においては、馬に気付かせるために4段階のステップが必要とされる。